投資を始めようと思ったきっかけ

始まりは、2023年10月30日に私のメールボックスに届いたあるメールからだった。

楽天証券「君、積立NISA枠40万空いてるけど、どう?出せそう?」
浅井川さん「出そうと思えば……」(NISAってなんや?)

これである。


この時の私は、老後について漠然と「このままじゃ大変だよな」とどこか他人事であり、
親の介護についても、私がメインで対応し妹が資金を出す(結構稼いでいる)事になるだろうと、
話し合った訳でもないのにそう考えていたのであった。
私に大した収入がない以上これは否定しても意味がなく、
でなければ生活保護を受けつつ介護をして、
その後は私自身が生活保護を受けて孤独死でもって人生を終え、
どちらにしても結局妹に迷惑を掛ける事になるだろう。

それが一変したのが楽天証券からのメールであった。

普段ならば気にもせず削除したはずだが、何を思ったのかその時の私はNISAについて調べ始めた。

そもそもメールが来た原因がなんだったのか。それは数年前に加入したiDeCoである。
老後2000万円問題が相当ニュースを賑わせていたので、
詳細は知らなくとも名前だけは知っていた私は何を考えたのか老後のためにiDeCoの加入手続きを行っていたのだ。ただし収入が少ないため月5000円の最少額である。
しかしそれが間違いなくターニングポイントである。数年前に蒔いた種が芽吹いた瞬間であった。

NISAについて調べていくうちに金融系Youtuberの動画を見る事になり、私は気付いた。

浅井川さん「積立上限1800万って、つまり老後2000万円問題を自力で対処しろって事か」

このメッセージは、人によっては政府に怒鳴りつけたい思いに駆られるだろう。
だが、私は古のインターネットを生きてきたオタクである。
【自己責任】は骨の髄に染み込んでいる。自分でなんとかできるなら自分で対処し、
どうにかならなければ調べ知識を蓄え技術を磨き、それでもダメならばできる人に助けを求める。
そこで得た経験を糧にまた自分で対処し、助けを求める人がいれば少しだけ手を差し伸べる。
それでも、そこまでやってもダメならば諦める。できないものはできない。
昔語りになってしまうが、昔のインターネットは全て自己責任であった。
インターネットに自分から接続し、自分から知りたい情報を探していたのだ。
誰の指示でもなく、自分自身の意思で。ならば自分で、自分のために、行動する。
故に【自己責任】であった。

つまり、自分でなんとかできるならば自分で対処するのは普通の事。
しかし私にとって将来生活保護に頼る可能性は、自力で対処できなくもないが難しい事であった。
自分の過去、現状から見て、収入を増やす手段が限られている。そんな状況も自己責任であるが。
「投資?プロでも資産を失う危険な手段だろ?」「宝くじに夢見るほうがマシじゃないか」
自己責任でどうにかできる範囲からはみだしていた。
ないものはない。どうしようもない。

それがどうだ。
NISAを知り知識を蓄えた現状では、なんとかできる可能性が8割くらいあると判断できる。
そして、その手段が投資と新NISAだ。
できるのならばやればいいだけ。
政府が面倒見れないってのも仕方ない。政府は万能じゃないし、お金も無限じゃない。
だから、自分の足で立ち上がってくれ。そのための制度は作ったから。そんなメッセージ。

その姿勢を私は否定しない。
もとより国に世話になりっぱなしで、何も返せるものはないのだ。
だったら自分の足で立ち上がり、その負担を少しでも減らす手伝いをしようじゃないか。
私一人では1億分の1だが、それでも1億分の1だ。
私の考えに共感し、同じように行動してくれる人が1人増えれば1億分の2だ。
2倍だぞ2倍。
何も残せないであろう私が、ほんの少しだけ世界に影響を与えるかもしれない。
だらだらと残りの生を全うするより、ずっと有意義ではないだろうか。

昔の私では絶対に考えない、そんな事を思うようになれた。
おそらく、この文章を書いて自分に酔っている気がするが、
それはそれとして本心であろうとも思う。
他人は変えられないが自分は変えられるとはよく言ったもの。
あとは行動するのみ。

私が投資を始める理由は以上です。


それはそれとして2重課税、貴様は許さん。

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